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優しさいらんと蹴ったはず、弱音は吐かんと決めたはず、
それでも日に日に不安がつのり、励まし応援言葉を欲した。
手術台に上がった時に、この世の未練を断ち切った、
もしも生きて帰れたら、一からスタートやり直し。
手術の途中で意識が薄らぐ、自分の身体に良からぬ事が、
起こっている事感じて戸惑う、何だかこのまま逝きたい気分。
名前を呼ばれてこの世に生還、少しの安堵と生きる虚しさ、
愛を感じて探して見れば、心配そうに見つめる息子。
今更どういうつもりだろう、今更何のつもりだろう、
手術日分かっていたくせに、知らん顔でいたくせに。
気持ちがないのは心がないから、心がないのは愛がないから、
手術台にあがった時に、この世の全ての思いを捨てた。
心に誰もいないから、どんなに痛くて辛くても、
誰も頼りに出来ないし、一人で絶える他はない。
誰も充てにしない分、傷付く事もないだろう、
今は一人が丁度良い、今はひとりで丁度良い。
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