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タンスの隙間が虚しくて、整理ついでに衣替え、
洗濯物を干す時に、貴方の物がないのが寂しい。
貴方が使ったカップも茶碗も、ゴミの日まで隠して置こう、
貴方が写った広報も、躊躇わずに捨ててしまおう。
終わりにしたいと言ったのは、一方的に貴方の方から、
「良いよ」貴方が望むなら、あんなに愛してくれたんだから。
理由なんて聞かなくたって、私が一番分かってる、
私の気持ちが重すぎて、きっと疲れてしまったんだよね。
逃げたり避けたり自分本意に、別れる事も出来ただろうに、
貴方の最後の優しさに、私の心は癒されて、
悲しい別れがあったのに、気持ちは何故か穏やかで、
心がこんなに痛いのに、今の清清しさは何だろう。
綺麗な別れとは言わないが、精一杯の思いやり、
それを感じさせてくれたから、思い残す事はない。
最後に貴方に抱かれた時に、私が涙を見せたのは、
貴方の見せた優しさが、嘘ではないと確信したから。
どうにもならない事がある、別れ際も引き際も、
気持ちがあっても限界で、終わりを選ぶ事もある。
一度は愛した人間に、最後に見せる思いやり、
無駄な時間にしない為、労わりあっての優しい別れ。
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